2012年9月28日金曜日

Poetry Boat #7

TEAM STEAM STREAM Presents
Poetry Boat #7

The Seventh Voyage
船のデッキに舞い降りた野性の花に心躍らせながら
—ガールズ・ビー・ポエティック—
(ダイクの詩etc.)



出演者
DIRTY / Team Kathy (翻訳家、ジン制作者)
岩﨑有加 (植物と言葉のアーティスト) from 沼津
金子雄生 (トランペット奏者)
吉本裕美子 (エレクトリック・ギター奏者)



出航日時
2012年9月28日(金) 8:00pm~

入場無料 投げ銭制+1ドリンクオーダー

出航場所
Café★Lavandería
http://cafelavanderia.blogspot.jp/
都営新宿線「新宿三丁目」駅 C-8出口より徒歩2分
丸ノ内線「新宿御苑前」駅 3または1出口より徒歩5分
新宿区新宿2-12-9 広洋舎ビル1F
Tel.03-3341-4845

第一部は、DIRTYをナビゲーターに、1990年代初頭に始まったパンクシーンにおけるフェミニズム運動に影響を受けた作家、詩人のミシェル・ティーの作品を朗読します。その後、ミシェル・ティーのような若いクィアパンクスの間で再評価されているアイリーン・マイルズの作品を朗読します。各作品に関して、その背景となるカルチャーの紹介もしていきます。

第二部は、フローリストとして働きながら、植物と言葉を用いたアート活動をしている岩﨑有加が自身の作品を朗読します。

第一部、第二部ともに、既成の男女の恋愛感や男性中心主義の呪縛から飛び抜けた作家の声=本音のガールズトークが繰り広げられます。その声に、金子雄生のトランペット、そして吉本裕美子のエレクトリック・ギターサウンドがどう絡んで行くのか? 一期一会の真剣勝負。どんな作品に結晶するのか、ぜひご自身の耳と心で体感して下さい!

出演者プロフィール

DIRTY(ダーティ)
ジンスタ(zinester)。東京生まれ。
3人組のチームキャシーでパンクファンジンKathy zine、またパーソナルジンCarson zineなどを制作。書籍や映画の字幕翻訳も手がける。西山敦子名義での翻訳書に『ヴァレンシア・ストリート』(ミシェル・ティー著、太田出版)など。
http://dirty-dirtyjournal.blogspot.jp/

岩﨑有加 / IWASAKI YUKA
1972年生まれ。沼津市在住。職業フローリスト他。センボンフラワーズミドリヤのチーフとして働くかたわら、植物や言葉を用いて創作活動をしている。グループ展、個展等多数。「ロマンティックに生きようと決めた理由」「ボタンとリボン」「fu-chi」「マーガレットプレス」などに寄稿。2010年からは一人朗読会を始める。ウェブにて「ノーロマンティックノーライフ」連載中。
http://marguerite-press.net/margueritepress/cat17/

金子雄生(かねこゆうせい) 
音楽家。東京生まれ。高校を卒業後、ジャズトランペット奏者として多くのセッションバンドに参加。'95年自己のリーダーバンド「DUNYA FOLI」を結成。あらゆる第三世界の旋律とリズムを取り入れた“NEW JAZZ AGE”として話題を呼び、トランペット・各種民族楽器を駆使したステージを世界各国のアーティストと繰り広げる。現在、ソロ、デュオ等での即興演奏、トリオ、カルテットでの4ビート・セッションにて活動中。有機的音楽ユニット「brew」主催。
http://blog.goo.ne.jp/patsura2007

吉本裕美子(よしもとゆみこ)
エレクトリック・ギター奏者。東京生まれ。ロックバンドの活動を経て、2006年よりエレクトリック・ギターの即興演奏を開始。ダンスや朗読、映像などさまざまなジャンルの表現者と共演、またソロ演奏も行う。2007年よりキッド・アイラック・アート・ホールの年越イヴェント『除夜舞』参加。2008年、山田勇男の8mm短編映画『白昼夢』の音楽を担当。2009年、越後妻有アートトリエンナーレのヒグマ春夫パフォーマンス参加。2012年、Tokyo Improvisers Orchestra参加。近年は現代HEIGHTS、喫茶茶会記など小スペースでの自主公演を数多く企画している。
http://www.myspace.com/yoshimotoyumiko

「Poetry Boat」は、カフェ★ラバンデリア店主で出版/編集者の佐藤由美子さん、元TBSプロデューサーのカポネ副島さん、トランぺッターで自作の民俗音楽楽器の制作も手掛ける金子雄生さんによる月一開催のイヴェント。9月はミシェル・ティー他米国のダイク(レズビアンのことを今時はそのように言うらしい)の詩人・作家たちにスポットライトをあてた内容になるとのこと。出演者の一人、DIRTY(西山敦子)さんはミシェル・ティーの本の翻訳者だそうです。とても興味深い企画に出演できることになり大変嬉しいです。

追記(9月21日)
DIRTY(西山敦子)さん、事情によりskype出演となるそうです。岩﨑有加さんは沼津市センボンフラワーズ・ミドリヤのチーフフローリストであり、『ロマンティックに生きようと決めた理由』『ボタンとリボン』(いずれも共著)などの著作者であり、言葉をつかったインスタレーション、グループ展を行うアーティストでもあるとのこと。前半で米国ダイク作家の日本語訳詩朗読(朗読者未定)、後半で岩﨑有加さんによる自作テキストの朗読が行われます。

追記(9月25日)
DIRTY(西山敦子)さん、体調次第で会場に来られるかもしれないようです。公式に発表されている情報(Poetry Boat Facebookページ)に合わせてクレジットその他修正しました。



DIRTYさん、出演されました。今月はわたしはそういう運命なのかと気分が落ち込みもしましたが、本当に本当に良かったです。一冊Zineもいただいてしまいました。どうもありがとうございます。そして岩﨑有加さん、アウェイ感満載って書いていらして、当日もお話ししたときそうおっしゃっていました。でもそれはわたしにとっても同じ。普段わたしが出演したり観に行ったりしているライヴとは全く違う雰囲気と客層でした。でも、つまりはわたしの演奏を観たことがない方の前で演奏できるということなので、とてもありがたいことだしいやがおうでも気合いが入ります。

詩の朗読と音楽の共演では、音楽のほうはなんとか朗読に寄り添うように合わせることが可能だとして、朗読のほうで音楽に合わせたタイミングやテンポで読むということはなかなかあり得ない気がします。もちろんコンセプチュアルな方法をとるなり、音楽も詩も込みで作りこんでおいて厳密な進行表のもとで上演するのであればそういうことも可能だろうけれど、でもこのイヴェントのように当日初めて寄り集まったメンバーでごく簡単な打ち合わせで共演するとなると、どうしても音楽のほうが詩に寄り添っていくしかない必然があります。詩の朗読との共演は今まで何度となく経験してはいるのですが、即興演奏であまり情感豊かな演奏をする習慣がないこともあり、わたしにとってはかなり難しいです。今回もあまり自信がなく臨んだものの、共演の金子雄生さんのおかげもあって、想像していたよりはずいぶんうまくいきました。金子雄生さんも今回はうまくいったとおっしゃっていて、本当にお互い良かったです。

朗読された詩は以下の通りです。

わたしたちは女の子 (ミッシェル・ティー)
州立大学それは地獄 (ミッシェル・ティー)
大統領になりたい (アイリーン・マイルズ)
朗読:DIRTY

Who's that girl
今日もコーヒーを飲んであの人のことを考える
恋はそういうものなんです
作・朗読:岩﨑有加

2012年9月24日月曜日

Special Session feat. SALK (Daniel Buess + Kumiko Okamura)


Special Session feat. SALK (Daniel Buess + Kumiko Okamura)

Daniel Buess (perc, drums, noise, electronics) from Switzerland
広瀬淳二 (tenor sax)
吉本裕美子 (electric guitar)

Kumiko Okamuraさんは体調不良のため不参加となりました。

2012年9月24日(月)
7:30pm 開場 8:00pm 開演

1,800円+ドリンク代

阿佐ヶ谷Yellow Vision
http://www5.ocn.ne.jp/~yvision/
JR阿佐ヶ谷駅北口徒歩1分、高架ホーム脇の通り沿い
杉並区阿佐ヶ谷北2-2-2阿佐ヶ谷北2丁目ビルB1
Tel: 03-6794-8814
E-mail: yellow_vision@lake.ocn.ne.jp

スイス・バーゼルを拠点に活動するドラマー/パーカッショニスト/エクスペリメンタル・ミュージシャンのDaniel Buessさん来日公演です。SALK (Daniel Buess+ Kumiko Okamura)他、いろいろな組み合わせで即興セッションを行います。

21日(金)六本木Super Deluxeで開催中のJOLT Festivalで、Danielさんのソロを観てきました。ドラムマシン&electronics、フロアタム、自作パーカッションを使っていて、けっこうノイズ/インダストリアルよりの内容。

Yellow Visionでも短めのソロをやっていただく予定です。セッションではドラムも叩くと話していました。

以下の写真は2010年7月Daniel Buess + Kumiko Okamura + Tetsuo Furudate@落合SOUP。

チラシ裏面




北里義之さんがご自身のブログにライヴレポートを書いてくださいました。どうもありがとうございます。
http://news-ombaroque.blogspot.jp/2012/10/salk-session.html

Danielさんは7回目ぐらいの来日だそうです。Kumikoさんは以前Danielさんが来日したときに何度か共演されています。わたしもKumikoさんとの共演を楽しみにしていたのでとても残念。ご来場いただいた皆様にも大変申し訳ないです。お詫び申し上げます。

今回以下の即興5セッションを行いました。

YouTubeの動画は、6月にアルトー・ビーツWork Shopでご一緒したクドウさんにお願いして撮影していただきました。ブログ記事も書いてくださっています。

以下はサウンドチェック時に北里義之さんが撮影してくださった写真です。

Daniel Buess
広瀬淳二
右からDaniel Buess、広瀬淳二、吉本裕美子

Danielさんが出演したSuper DeluxeのJOLT Festival、21日(金)と22日(土)に観に行ったのですが、ノイズ色の強い演奏から作曲された静謐なピースまでいろいろこなしていました。Yellow Visionでのセッションは、かなりノイズ色が強いものになり、わたしは無我夢中で弾きまくっていました。音数多すぎなかったかなと心配でもあったのですが、ご来場いただいたお客様の多くから暖かい感想をいただきました。どうもありがとうございます。Danielさんはこの後名古屋、大阪、京都にツアーします。

2012年9月17日月曜日

パーソナルフォーカス2009-2010 in 神戸

パーソナルフォーカス2009-2010 in 神戸

2012年9月17日(月・祝) 1:00pm~4:30pm

料金無料

神戸・元町高架下 プラネットEartH
http://xn--earth-9r4d9a0b3fui.jp/
JR/阪神 元町駅西口より西へ徒歩5分
モトコータウン2(中ほど山側)
神戸市中央区元町高架通3番172号

主催:小池照男, MFM(メタ・フィルム・マーヴェラス)
お問い合わせ:tettteru3802@nifty.com (小池照男)
※会場に関するお問い合わせは 050-3716-3540 (プラネットEartH)

〈パーソナルフォーカス〉は、3分間(または1マガジン50フィート)の8ミリフィルム作品であれば自由に参加できる、アンデパンダン形式(無審査上映)のフィルムフェスティバルです。1978年、福岡のフィルムメーカーズフィールド(FMF)によって企画・開催され、以来、そのスタイルをほぼ変えることなく続いてきましたが、第21回を数える2009年に、国内で最も手軽なフィルムとして愛されてきた「フジカシングル8」の生産終了が発表されて、制作メディアとしての8ミリフィルムの未来像を描くことが難しくなりました。このような状況の中、EMFから発せられた最後の呼びかけに応えて、全国各地から寄せられた作品は46本。デジタルメディア全盛のこの時代にあって、これは驚くべきことです。46本の8ミリフィルムは、2時間半の長編フィルムとなり、この2年間、全国を巡回してきました。そして今回いよいよ京都にやってきます。8ミリフィルムという映像文化の、最後の輝きをぜひ共有しませんか?

上映作品

作品タイトル 作者名(年齢/出品回数) 在住地
※年齢・在住地は2009年のものです。

REEL-1 シングル8 (18fps/24fps/mg.1tra./op./silent)

01.『満月』能登勝(52/04) 岡山
02.『Good morning to you.』田中可也子(22/初) 山形
03.『こまどり アニマル ZOO』ほたるいか・ぷろだくつ(41/12) 東京
04.『無援の抒情』小口容子(45/初) 東京
05.『第3章』西田宣善(46/08) 東京
06.『砂肝とビール』内村茂太(35/02) 東京
07.『昭和51年1月3日〈8ミリ撮影人もまた死す〉』矢島中(故人/初)東京
08.『3min. Rock'n Reel!』宮田靖子(53/21) 福岡
09.『RE』山本宰(―/09) 福岡
10.『照映』水由章(48/14) 東京
11.『フジカブルー』大西健児(36/初) 東京

REEL-2 シングル8 (18fps/mg.1tra.2tra./silent)

12.『下北沢で逢いましょう』出射広海(47/初) 神奈川
13.『輝く夜に』岡田彩希子(33/初) 大阪
14.『夏の残像-ぼくのおじいちゃん 1992夏-』大西健児(36/初) 東京
15.『芝生のニコル』新宅謙吾(35/03) 東京
16.『山形映画祭2009』加藤到(51/15) 山形
17.『夢幻』滄溟舎(―/02) 東京
18.『からくりどけい』黒岡洋一(65/06) 岡山
19.『芳一夜話』櫻井篤史(53/06) 京都
20.『andante』中原千代子(不明/06) 福岡
21.『ながめ』野上寿綿実(29/02) 茨城
22.『The Last Eight』森下明彦(不詳/09) 兵庫

REEL-3 スーパー8 (18fps/24fps/mg.1tra.2tra./op./CD/silent)

23.『ノーザンライツ』大西健児(36/初) 東京
24.『1979年さよならチンチン電車』田村年弘(54/04) 福岡
25.『トイレットフェアリー』大西健児(36/初) 東京
26.『2009 MARS/PARIS』太田曜(56/03) 東京
27.『Lovers at shimokitazawa』高遠瑛(―/03) 東京
28.『恋 李恵眞』(27/初) 埼玉
29.『夜光(Night colors)』大西健児(36/初) 東京
30.『渋谷駅、東京、2009年10月』大谷高美(32/初) 東京
31.『夢の巡路』池田泰典(36/02) 東京
32.『ギフト 邱慕心』(25/初) 東京
33.『アルビレオ流星群』高遠瑛(―/03) 東京

REEL-4 シングル8 (18fps/24fps/CD/silent)

34.『vanishing-eight』川口肇(42/14) 東京
35.『還る』福間ののこ(21/初) 大阪
36.『風の日曜』ヤジマチサト士(51/初) 東京
37.『断簡零墨Ⅱ』堀内孝寿(―/03) 福岡
38.『Jongno』大野聡司(32/初) 神奈川
39.『ひきはなれたフィルム(Curtained Film)』万城目純(―/13) 東京
40.『8月29日川崎』安武輝昭(34/04) 東京
41.『生態系作業』小池照男(58/03) 兵庫
42.『空という名の永遠』窪田浩一(47/初) 東京
43.『抹殺された言葉への記憶 1』平田正孝(62/05) 京都
44.『TSUMARI NO MATSURI』吉本裕美子(39/02) 東京
45.『フルーツバスケット』大橋勝(48/14) 大阪
46.『C'est fini !』前田敏行(53/13) 東京

「パーソナルフォーカス」は3分間の8ミリフィルム作品を無審査で上映するフィルムフェスティバル。わたしは『TSUMARI NO MATSURI』という作品を出品しています。行きたいけれど連休最終日というのが……

2012年9月14日金曜日

Tokyo Improvised Session vol.6

Tokyo Improvised Session vol.6

浅野廣太郎 (sax)
安藤裕子 (sax)
吉本裕美子 (guitar)
須郷史人 (drums)

2012年9月14日(金)
7:30pm 開場 8:00pm 開演

チャージ 1,500円 + drink

Cafe FLYING TEAPOT
http://www.geocities.jp/flyingteapot1997/
西武池袋線江古田駅北口より徒歩3分
有楽町線新桜台駅2番出口より徒歩5分
都営大江戸線新江古田駅より徒歩10分
練馬区栄町27-7 榎本ビルB1
Tel.03-5999-7971

須郷さんの企画にお誘いいただきました。いろいろな組み合わせでセッションしたり、最後はカルテットでの演奏もするそうです。



以下のようにおもにデュオでのセッションを行いました。YouTubeは安藤さんがiPhoneで据え置きで撮ってくださったものです。

浅野廣太郎×須郷史人 YouTube
安藤裕子×吉本裕美子 YouTube ※わたしはほとんどフレームアウトしてしまっています
浅野廣太郎×吉本裕美子 YouTube
安藤裕子×須郷史人 YouTube
須郷史人×吉本裕美子 YouTube
浅野廣太郎×安藤裕子(×須郷史人×吉本裕美子) ※電池切れでYouTubeなし

最後は、浅野廣太郎×安藤裕子のセッションに途中から須郷史人、吉本裕美子も乱入する形で全員でのセッション。皆気心知れたメンバーですが、デュオでの共演は自由度が高く、お互いのいろいろな面をみることができて面白い。須郷さんとのデュオはつい先日のCrazy Catsでもありましたが、そのときとはまた違った感じで楽しかったです。

2012年9月8日土曜日

improvised cyclostrophic wind

インプロ旋衡風 improvised cyclostrophic wind


狩俣道夫 (flute, voice)
須郷史人 (drums)
山田光 (alto sax, etc.)
吉本裕美子 (guitar)

出演予定だった小谷まゆみさん(voice)は事情により不参加となりました。小谷さんの出演を楽しみにされていたお客様にはお詫び申し上げます。

2012年9月8日(土)
6:00pm開場 7:00pm開演
1,500円 + 1ドリンク

梅ヶ丘Crazy Cats
http://www.crazycats.org/livehouse/
小田急線梅が丘駅北口徒歩1分
ファミリーマートの隣の隣地下
世田谷区梅丘1-33-9 モンド梅ヶ丘ビルB1
Tel.03-3426-9012
live@crazycats.org

出演者プロフィール


狩俣道夫 / KARIMATA Michio
沖縄県出身。アメリカの某大学で現代音楽を中心に作曲と音楽理論を勉強し、卒業後新宿ピットインでの演奏を皮切りに東京での演奏活動を始める。現在、フリーフォームの即興演奏を中心に「愚弁」、「騾馬三世」、「鬼神」等のユニット、灰野敬二とのデュオシリーズ等で活動。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/karimata/

小谷まゆみ / KOTANI Mayumi from MIZTI
高校時代よりロックバンドのボーカルとしてライブハウスなどで活躍。オルタナティブバンドで日本を代表するプログレコンピレーションCDに参加。その時の楽曲がイギリスの民間団体『Ox Fam international』が2011年に発売したアルバムにアジアから唯一選ばれた。2010年からは國仲勝男と結成したMIZTIのVoiceとし定期的に活動し、ガトスミーティング、天田透、永田利樹などと共演。2011年9月おーらいレコードよりファーストアルバム『MIZTI』を発表。東京や沖縄などで定期的に活動中。
http://www6.ocn.ne.jp/~mizti/

須郷史人 / SUGOU Fumito
学生の頃より関西にてドラマー活動を開始。ロックやポップス、ファンクなどの
バンドでライブやレコーディングなどに参加するも、その後ジャズを志して上京する。そして都内を中心にジャズドラマーとして活動を続ける中で、より枠に囚われない自由なインプロヴィゼーションに面白さを見出し始めていた時期に加藤崇之(gt)や宅shoomy朱美(vo,pf)らと共演、完全即興演奏に開眼、傾倒し、その後は即興演奏を主軸に演奏活動を展開。現在は主に浅野廣太郎(sax), 村田直哉(turntable)との卍ゅくトリオ、浅野廣太郎(sax), 日野了介(wb)との新宿トリオ、森順治(reeds), 河野康宏(gt)とのトリオ、自身の即興演奏企画Tokyo Improvised Session、村田直哉(turntable)主宰の集団即興ユニットBabaaなどで活動中。
http://twitter.com/otimufogus

山田光 / YAMADA Hikaru
1988年生まれ。制御系サックス。サックスのフィードバックやプリペアドを研究。他にエレクトロニクス、ギターなど。2011年度はロシアのサンクトペテルブルグで活動していました。saint-petersburg improvisers orchestra, tokyo improvisers orchestraに参加。ポップスプロジェクトや録音・プロデュース業も。関心分野…フレンチポップ、ルーツサンバ、アフロポップ、トリスターノスクール、百科全書派、家内制手工業などなど。
http://ekytropics.blogspot.jp/

吉本裕美子 / YOSHIMOTO Yumiko
ロックバンドの活動を経て、2006年よりエレクトリック・ギターの即興演奏を開始。ダンスや朗読、映像との共演のほか、ソロ演奏も行う。2007年よりキッド・アイラック・アート・ホールの年越しイヴェント『除夜舞』参加。2008年、山田勇男の8mm短編映画『白昼夢』の音楽を担当。2009年、越後妻有アートトリエンナーレのヒグマ春夫パフォーマンス参加。2010年、ダンスの秦真紀子と共同で公演企画を行うtamatoy project開始。2012年、Tokyo Improvisers Orchestra参加。近年は現代HEIGHTS、喫茶茶会記など小スペースでの自主公演を数多く企画している。
http://www.myspace.com/yoshimotoyumiko

いろいろなデュオ、トリオの組み合わせで 即興セッションします。あえてバラバラなタイプのミュージシャンを集めてみたのでどんな感じになるか想像がつきません。



以下のように総当りデュオ6セットを行いました。

山田光+吉本裕美子
狩俣道夫+須郷史人
狩俣道夫+吉本裕美子
須郷史人+山田光
狩俣道夫+山田光
須郷史人+吉本裕美子

出演者全員、なかなかの曲者揃いというか、非常にコアな即興イヴェントだった気がします。どのデュオもそれぞれ違った味わいで一言では言い尽くせません。ブラシでサックスを叩く音をコンタクトマイクで増幅させながら吹くなど、アイディア豊かで面白い山田さん。さすがのベテランで芸達者、唯一無比の存在感のある狩俣さん。須郷さんは突飛なことはしないけれど、毎月学芸大学のお店でセッションリーダーをやっていることもあり、共演者のサポート能力に非常に長けています。

最後、須郷さんとのデュオはとてもやりやすくて、相当はじけた演奏になりました。やはりドラマーとのデュオはとても楽しいです。さっそく次のライヴ、14日(金)のCafe FLYING TEAPOTでもご一緒できるのが楽しみです。

2012年9月3日月曜日

忘れたいのに思い出せない vol.31

「忘れたいのに思い出せない vol.31」
20:30-20:40
浅野廣太郎(alt sax) + 山中敦子(soprano sax) + 渡辺瑞季(tenor sax) + すずきみきこ(electric guitar)
20:45-21:05
直江実樹(radio) + すずきみきこ(electric guitar) + ktn(drums) + サカモトノブカズ(trumpet)
21:10-21:40
カワイヒトシ(drums) + 吉本裕美子(electric guitar) + 山中敦子(soprano sax)
21:50-22:20
山崎怠雅(bass) + 直江実樹(radio) + ktn(drums) + 渡辺瑞季(tenor sax)
22:30-last
木村プレス(electric guitar) and supersession おちょこ(voice), 露木達也(drums), 進藤ゆり(dance), 浅野廣太郎(alt sax), サカモトノブカズ(trumpet), 山崎怠雅(bass), 渡辺瑞季(tenor sax), 直江実樹(radio)

2012年9月6日(木)
8:00pm 開場 8:30pm 開演

1,500円 + ドリンク代

原宿live & Cafe JETROBOT
http://www.jetrobot.com/live_cafe_jetrobot/main.html
JR原宿駅竹下口より横断歩道を渡り左へ徒歩20秒
渋谷区神宮前1-19-11
原宿アッシュビル1F
tel:03-3423-4788

毎月第一木曜日、恒例の浅野廣太郎さんの企画です。今回はカワイヒトシさんと山中敦子さんとの共演。とても楽しみです。




共演したカワイヒトシさん(左奥)、山中敦子さん(左手前)

山中さんのサックスとは、特に調性を合わせるでもなく、お互い上物としてどこで出るかどこで退くかみたいな感じで、カワイさんのリズム不定なパーカッション的な演奏とはリズムをぶつけながらところどころで緩急を合わせるような感じ。最初のほうはかなり混沌とした演奏でしたがこういう雰囲気はとても好き。途中サックスもギターも持続音でドローンぽくなる部分もあり、そして最後の方はだんだんリズムが一定してきてけっこう熱く盛り上がり、それはそれで楽しかったです。本当に、ああ楽しかったなぁという感じのセッションでした。

今回わたしは初対面だった渡辺瑞季さん、3セットに出場していたけれど特に山崎怠雅さん、直江実樹さん、ktnさんとのセッションではすごい迫力でずっとソロという感じでバリバリ吹きまくっていてカッコ良かったです。山崎怠雅さんとktnさんの意外にも変拍子な、しかも時にポリリズムになりつつもしっかりと息のあったリズム隊もツボでした。

木村プレス and supersessionは、木村プレスさん他お客様でご来場されたミュージシャン、ダンサーも入り混じった大人数セッション。即席のセッションでこれだけ大人数なのに良くまとまっていました。音も良かったけれど進藤由利さんのダンス、いつもながら目を奪われます。

JETROBOTは、なんと11月いっぱいで建物の取り壊しのために閉店になってしまうのだそうです。とすると、毎月恒例のこの企画もあと2回だけ。もちろん浅野さんは別のところでもいろいろとライヴを企画すると思うけれど、立地条件も良く仕事帰りでもなんなく行くことができるこの場所がなくなってしまうのは本当に残念です。2010年vol.6のとき以来、たぶん15回ぐらい出演しました。以前はそんなにライヴにお誘いいただく機会もなかったし(今でも誘われるよりは自分の企画が多いですが)、本当にこの企画のおかげで鍛えられたと思います。

2012年9月1日土曜日

吉本裕美子 + 米本実 デュオ

吉本裕美子 (ギター) + 米本実 (自作electronics)
伽藍 (山内勝司 el-b, 井上史朗 el-b)
増田直行 (ギター) + 原岡望 (朗読)

2012年9月1日(土)
7:00pm~

1,500円 (ドリンク付き)

SPC GALLERY
http://www.spc.ne.jp/
東京メトロ東西線/日比谷線 11番出口より徒歩1分
都営浅草線日本橋駅 D2出口より徒歩3分
中央区日本橋兜町9-7 SPCビル3F
tel.03-3666-1036

SPC GALLERYオーナーの永倉知美個展開催期間中のイヴェントです。米本実さんとは以前Marcos Fernandesさんのグループでご一緒したことがあるのですが、デュオでの共演は初めてです。



SPC GALLERYの永倉 知美 展 会場リポートのページにライヴの写真がたくさん載っています。

午前中に雨が降ったりもしたけれど、このところの暑すぎる気候で完全にばてばて。ギャラリーはどうせ昼から開いているのだから早めに行って荷物を置いて銀座のギャラリーめぐりでも、と思ったのですがとてもそんな元気はなし。夕方、出がけに電車で立岩潤三さんにばったり。

SPC GALLERYにたどり着いたときは、行きますと自分で言った時間には遅れていたのだけれど、米本さんが「まだ他の出演者は誰も来ていないから」といったん外に出ようとしている時でした。永倉知美さんの作品は実は初めて観たのですが、今回の個展は過去のインスタレーション作品の写真をコラージュなどして再構成したパネルの平面作品。CGを使ったスタイリッシュな作品で、各作品にそれぞれ色のテーマがあり、とてもカッコいい。

会場に道を聞く電話が断続的にかかってくるため開演はだいぶ押して始まりました。そして、わたしと米本さんのデュオは一番目に出演。電子音とエレクトリック・ギターという組み合わせで、お互いノイズ成分が多いにも関わらず、そんなに混沌とせずにお互いの音をよく聞きあいながら一つの音楽になるようなセッションができたと思います。けっこう似たような音が出るし、あとから録音を聴きなおしても、どこがどちらの音かわからないところも多いかもしれないです。米本さんとはぜひまた一緒にやってみたいです。

そして帰りの電車ではまた立岩潤三さんにばったり会ったのでした…。