2012年9月28日金曜日

Poetry Boat #7

TEAM STEAM STREAM Presents
Poetry Boat #7

The Seventh Voyage
船のデッキに舞い降りた野性の花に心躍らせながら
—ガールズ・ビー・ポエティック—
(ダイクの詩etc.)



出演者
DIRTY / Team Kathy (翻訳家、ジン制作者)
岩﨑有加 (植物と言葉のアーティスト) from 沼津
金子雄生 (トランペット奏者)
吉本裕美子 (エレクトリック・ギター奏者)



出航日時
2012年9月28日(金) 8:00pm~

入場無料 投げ銭制+1ドリンクオーダー

出航場所
Café★Lavandería
http://cafelavanderia.blogspot.jp/
都営新宿線「新宿三丁目」駅 C-8出口より徒歩2分
丸ノ内線「新宿御苑前」駅 3または1出口より徒歩5分
新宿区新宿2-12-9 広洋舎ビル1F
Tel.03-3341-4845

第一部は、DIRTYをナビゲーターに、1990年代初頭に始まったパンクシーンにおけるフェミニズム運動に影響を受けた作家、詩人のミシェル・ティーの作品を朗読します。その後、ミシェル・ティーのような若いクィアパンクスの間で再評価されているアイリーン・マイルズの作品を朗読します。各作品に関して、その背景となるカルチャーの紹介もしていきます。

第二部は、フローリストとして働きながら、植物と言葉を用いたアート活動をしている岩﨑有加が自身の作品を朗読します。

第一部、第二部ともに、既成の男女の恋愛感や男性中心主義の呪縛から飛び抜けた作家の声=本音のガールズトークが繰り広げられます。その声に、金子雄生のトランペット、そして吉本裕美子のエレクトリック・ギターサウンドがどう絡んで行くのか? 一期一会の真剣勝負。どんな作品に結晶するのか、ぜひご自身の耳と心で体感して下さい!

出演者プロフィール

DIRTY(ダーティ)
ジンスタ(zinester)。東京生まれ。
3人組のチームキャシーでパンクファンジンKathy zine、またパーソナルジンCarson zineなどを制作。書籍や映画の字幕翻訳も手がける。西山敦子名義での翻訳書に『ヴァレンシア・ストリート』(ミシェル・ティー著、太田出版)など。
http://dirty-dirtyjournal.blogspot.jp/

岩﨑有加 / IWASAKI YUKA
1972年生まれ。沼津市在住。職業フローリスト他。センボンフラワーズミドリヤのチーフとして働くかたわら、植物や言葉を用いて創作活動をしている。グループ展、個展等多数。「ロマンティックに生きようと決めた理由」「ボタンとリボン」「fu-chi」「マーガレットプレス」などに寄稿。2010年からは一人朗読会を始める。ウェブにて「ノーロマンティックノーライフ」連載中。
http://marguerite-press.net/margueritepress/cat17/

金子雄生(かねこゆうせい) 
音楽家。東京生まれ。高校を卒業後、ジャズトランペット奏者として多くのセッションバンドに参加。'95年自己のリーダーバンド「DUNYA FOLI」を結成。あらゆる第三世界の旋律とリズムを取り入れた“NEW JAZZ AGE”として話題を呼び、トランペット・各種民族楽器を駆使したステージを世界各国のアーティストと繰り広げる。現在、ソロ、デュオ等での即興演奏、トリオ、カルテットでの4ビート・セッションにて活動中。有機的音楽ユニット「brew」主催。
http://blog.goo.ne.jp/patsura2007

吉本裕美子(よしもとゆみこ)
エレクトリック・ギター奏者。東京生まれ。ロックバンドの活動を経て、2006年よりエレクトリック・ギターの即興演奏を開始。ダンスや朗読、映像などさまざまなジャンルの表現者と共演、またソロ演奏も行う。2007年よりキッド・アイラック・アート・ホールの年越イヴェント『除夜舞』参加。2008年、山田勇男の8mm短編映画『白昼夢』の音楽を担当。2009年、越後妻有アートトリエンナーレのヒグマ春夫パフォーマンス参加。2012年、Tokyo Improvisers Orchestra参加。近年は現代HEIGHTS、喫茶茶会記など小スペースでの自主公演を数多く企画している。
http://www.myspace.com/yoshimotoyumiko

「Poetry Boat」は、カフェ★ラバンデリア店主で出版/編集者の佐藤由美子さん、元TBSプロデューサーのカポネ副島さん、トランぺッターで自作の民俗音楽楽器の制作も手掛ける金子雄生さんによる月一開催のイヴェント。9月はミシェル・ティー他米国のダイク(レズビアンのことを今時はそのように言うらしい)の詩人・作家たちにスポットライトをあてた内容になるとのこと。出演者の一人、DIRTY(西山敦子)さんはミシェル・ティーの本の翻訳者だそうです。とても興味深い企画に出演できることになり大変嬉しいです。

追記(9月21日)
DIRTY(西山敦子)さん、事情によりskype出演となるそうです。岩﨑有加さんは沼津市センボンフラワーズ・ミドリヤのチーフフローリストであり、『ロマンティックに生きようと決めた理由』『ボタンとリボン』(いずれも共著)などの著作者であり、言葉をつかったインスタレーション、グループ展を行うアーティストでもあるとのこと。前半で米国ダイク作家の日本語訳詩朗読(朗読者未定)、後半で岩﨑有加さんによる自作テキストの朗読が行われます。

追記(9月25日)
DIRTY(西山敦子)さん、体調次第で会場に来られるかもしれないようです。公式に発表されている情報(Poetry Boat Facebookページ)に合わせてクレジットその他修正しました。



DIRTYさん、出演されました。今月はわたしはそういう運命なのかと気分が落ち込みもしましたが、本当に本当に良かったです。一冊Zineもいただいてしまいました。どうもありがとうございます。そして岩﨑有加さん、アウェイ感満載って書いていらして、当日もお話ししたときそうおっしゃっていました。でもそれはわたしにとっても同じ。普段わたしが出演したり観に行ったりしているライヴとは全く違う雰囲気と客層でした。でも、つまりはわたしの演奏を観たことがない方の前で演奏できるということなので、とてもありがたいことだしいやがおうでも気合いが入ります。

詩の朗読と音楽の共演では、音楽のほうはなんとか朗読に寄り添うように合わせることが可能だとして、朗読のほうで音楽に合わせたタイミングやテンポで読むということはなかなかあり得ない気がします。もちろんコンセプチュアルな方法をとるなり、音楽も詩も込みで作りこんでおいて厳密な進行表のもとで上演するのであればそういうことも可能だろうけれど、でもこのイヴェントのように当日初めて寄り集まったメンバーでごく簡単な打ち合わせで共演するとなると、どうしても音楽のほうが詩に寄り添っていくしかない必然があります。詩の朗読との共演は今まで何度となく経験してはいるのですが、即興演奏であまり情感豊かな演奏をする習慣がないこともあり、わたしにとってはかなり難しいです。今回もあまり自信がなく臨んだものの、共演の金子雄生さんのおかげもあって、想像していたよりはずいぶんうまくいきました。金子雄生さんも今回はうまくいったとおっしゃっていて、本当にお互い良かったです。

朗読された詩は以下の通りです。

わたしたちは女の子 (ミッシェル・ティー)
州立大学それは地獄 (ミッシェル・ティー)
大統領になりたい (アイリーン・マイルズ)
朗読:DIRTY

Who's that girl
今日もコーヒーを飲んであの人のことを考える
恋はそういうものなんです
作・朗読:岩﨑有加