2012年8月18日土曜日

Damo Suzuki's Network〈ダモ鈴木ネットワーク〉2012 新月パーティー

Damo Suzuki's Network〈ダモ鈴木ネットワーク〉2012 新月パーティー
http://nextsundayprivate.tumblr.com/post/23993491906/2012-08-18-sat



DJ : Yukarhythm & Doco Zun (for Lounge Time)

ダモ鈴木 Damo Suzuki (voice)

ダモ鈴木 Damo Suzuki (voice)
  • w/ モンドリアン MOND'RIEN
  • [信岡勇人 Hayato Nobuoka (g),
  • 山岸俊一 Shunichi Yamagishi (key),
  • 竹林孝恢 Takahiro Takebayashi (b),
  • 飯島明美 Akemi Iijima (fl),
  • 森一久 Kazuhisa Mori (ss),
  • 佐藤聡 Soh Satoh (ds)]

ダモ鈴木 Damo Suzuki (voice)

2012年8月18日(土)
6:00pm開場 7:00pm開演
前売 2,800円 / 当日 3,200円 + ドリンク代500円

阿佐ヶ谷 Next Sunday
http://nextsunday.jp/
東京メトロ丸の内線 南阿佐ヶ谷駅より徒歩5分
JR中央線 阿佐ヶ谷駅より徒歩5分
杉並区阿佐谷南 1-35-23 第一横川ビルB1
tel&fax:03-3316-6799

1970年代、ドイツを中心に活動していたCANのボーカリスト、ダモ鈴木がネクストサンデーに登場します。年齢を重ねても衰えるどころか、人間的な成熟を感じさせてくれているアーティストです。「ライヴは祭りだ」という言葉通り、最高のエネルギーを感じさせるシャウトとグッド・ヴァイブレーションを、至近距離でお楽しみください。

彼の提唱する「インスタント・コンポージング」について
『ダモ鈴木は自分の独自の歌唱スタイルを現在このように呼んでいる。これは、フリージャズなどに見られる、即興ではあっても予定調和的な部分が大きい「即興演奏」と区別するために、ダモ自身が提唱しているオリジナル・スタイルであり、とくにダモ鈴木ネットワーク・シリーズにおいては、全く何のリハーサルも行わず、ミュージシャン同士の直感的セッションによって引き起こされ、次第に構築されていくアンサンブルや楽曲、すなわちサウンド、バイブレーションを主体とした考え方から来ている、独自なものと考えられる。そのため歌詞や音程はあってないようなもので、日本語・英語・ドイツ語とゆかりのある言語のどれでもない不定形の歌唱によって、文字通りその場のインスピレーションでコンポーズされる。』
ウィキペディアより http://ja.wikipedia.org/wiki/ダモ鈴木

毎夏来日して精力的にライヴを行っているダモ鈴木(Ex. CAN)さんと共演します。昨年Next Sundayにわたしとカノミさん、照内さん、長沢さんとのカルテットで出演したとき、PAエンジニアのSAWADAさんが、このカルテットとダモ鈴木さんの共演はあうのではないかと考えられたそうで、今回の共演が実現することになりました。出番は3番目、8時半以降の予定です。



リハーサルの時、エフェクターの電源アダプターを一つ忘れていた上に、テープエコーのスイッチが壊れていてショック。幸い本番まで時間があったので、家に一度帰ってアダプターと代わりのディレイを持ってきました。なかったらなかったでなんとでもなると思ったのですが、やはりめったにないこの機会、不安な要因は取り除いておくに越したことはないので。リハーサルのセッティング中に手際悪く爆音でバリバリとノイズを出してしまったのですが、ダモ鈴木さんが「ノイズいいですね、どんどん出してください」とおっしゃるので、いろいろと変な音が出る飛び道具を駆使しようという魂胆です。

前回ダモ鈴木さんを除く同じメンバーでライヴをしたときは、意外なぐらいにフリージャズっぽい演奏でした。わたしにはジャズの素養は全くといっていいほどないのですが、カノミさんがかなりフリーキーにサックスを吹いていたので、器用で熟達した演奏家である長沢さんや照内さんが自然と合わせていった結果そのようになったのかなと思っています。

しかしダモ鈴木さんと実際にやってみて、やはりある程度一定のビートがあるほうが歌いやすいのかなという印象。なのでわたしもベース音をきざむような演奏をしてみたり、長沢さんも普段はまずやらないような力強い8ビートで叩いたり。でもそうするとピアノの音やアコースティックギターの音は全くと言っていいほど聞こえなくて、いったいどうしたらいいかなとハラハラしながら演奏していました。それに、即興で一定のリズムを刻み続けるのって、普段あまりにもわたしがやっていないことなのでとても難しい。やっと最後のほうで、いいバランスで各メンバーの持ち味も出てくるような演奏になってきたところで終わり。もっと長く演奏していたら良くなっていったかもという気持ちもあり、かなり悔いが残っています。しかし客席はかなりの混雑で、あれより長く演奏したら立ち見のお客様は辛いことになったのではないかと。それにダモ鈴木さんは3セットすべてに出演しているので、持ち時間を少しオーバーしたあのぐらいでちょうど良かったと思います。

案外好意的な感想もたくさんいただいて、終わったあとエフェクターに興味を持って観に来るお客様がいたり、フレンドリーなオーストラリア人のお客様にビールをおごっていただいたりもしました。演奏に悔いが残るとはいえ、多くのお客様に観ていただくことができて、とても楽しいライヴでした。ダモ鈴木さん、気さくでエネルギッシュで、本当にすばらしい方です。こんな良いことはまたあるかな、と思う出来事が一つ達成された幸せをかみ締めている次第です。