2012年5月1日火曜日

高原朝彦+吉本裕美子 ギターデュオ electric & acoustic

高原朝彦 (アコースティック10弦ギター, エレクトリック・ギター 他)
吉本裕美子 (エレクトリック・ギター, アコースティック・ギター)

2012年5月1日(火)
7:00pm 開場 7:30pm 開演

料金 2,000円 (1ドリンク付き)

綜合藝術茶房 喫茶茶会記
http://sakaiki.modalbeats.com/
地下鉄丸ノ内線 四谷三丁目駅 1番出口より徒歩3分
新宿区大京町2-4 サウンドビル1F
03-3351-7904 (営業時間のみ応対可)
E-mail: sakaiki@modalbeats.com

プロフィール


高原朝彦 TAKAHARA Asahiko
東京生れ。母方には長唄、琵琶を嗜む人が多く、母は中能島欣一に師事した山田流箏曲・師範。5歳でピアノ、12歳でギターをはじめ、その後、フルート、篠笛を独学。20代に、作曲家の故・宇井あきら氏に発声と歌唱を学ぶ。70年代後半にギターと作曲で活動を開始。数年後に10弦ギターに転向。ダンス、映画、テレビなどの音楽を担当。87~88年ミュンヘンに拠点を置き、同市のほかケルン、ハンブルクなどでソロ・コンサート。オスロでソロ・アルバムを録音(ECM/未発売)。2006年、インスタレーション作家・瀧澤潔、ダンサー・ごぢゃんと共にユニット「Pas de Trois」を結成。現在は、バロックを中心とした古典の様式感を活かした即興を目指し、ソロを中心に活動している。10弦ギターの他、稀にテナーリコーダー、プサルター、篠笛なども演奏。

吉本裕美子 YOSHIMOTO Yumiko
ロックバンドの活動を経て、2006年よりエレクトリック・ギターの即興演奏を開始。ダンスや朗読、映像との共演のほか、ソロ演奏も行う。2007年よりキッド・アイラック・アート・ホールの年越しイヴェント『除夜舞』参加。2008年、山田勇男の8mm短編映画『白昼夢』の音楽を担当。2009年、越後妻有アートトリエンナーレのヒグマ春夫パフォーマンス参加。2010年、ダンスの秦真紀子と共同で公演企画を行うtamatoy project開始。2012年、Tokyo Improvisers Orchestra参加。近年は現代HEIGHTS、喫茶茶会記など小スペースでの自主公演を数多く企画している。

ギターの名手、高原朝彦さんと初共演です。お互いエレクトリックギターとアコースティックギターと両方使用する予定です。



北里義之さん(音楽批評家)がライヴ評を書いてくださいました。

前半はアコースティック・ギターでのデュオ。鈴木ケンプさんからいただいたTakamineのエレアコを初めてライヴで使用しました。電池交換(すごくやりづらい)しようとしているうちにどうも内蔵プリアンプの接触を悪くしてしまい、音が全然出なくなってしまったので、当初は生の音をマイクで拾おうかなと考えていました。しかし、そういえばこないだACKidの公演で水滴装置の音を増幅するために小宮伸二さんが自作したコンタクトマイクをいただいたのがある、と前日に思いたってろくに家で試す時間もなく、当日マスキングテープでサウンドホールの近くに張り付けて、ギターアンプから音を出してみました。あまりアコースティックっぽい音にはならなかったので、アンプからはほんの少ししか出さなかったのですが、高原さんのギターの音とバランスをとるのに使ってみて良かったと思います。アコースティックでの音づくりはこれからもっと研究してみよう。

後半はエレクトリック・ギターでのデュオ。高原さんといえば10弦ギター(クラシック・ギター)ですが、実はエレクトリック・ギターも演奏すると伺っていて、一度聴いてみたいと思っていました。それが、まだそれをライヴで聴く機会もなく今回の共演の話が出て(なんと高原さんが一緒にやりませんかって打診してくださったのです)、それでは是非エレクトリックでも共演したいですと申し出てみました。そして、エレクトリック・ギターのライヴ録音の音源を聴かせていただいたのだけれど、それがエフェクターを駆使したかなりエグイ音も使っていて意外なおもしろさ。エフェクター好きのわたしにはとても興味深いものでした。実際に演奏してみて、わたしみたいなジャンキーな芸風でも高原さんとの共演そんなに違和感なし。アコースティックでの苦行のあとだけに(?)とても楽に弾けたなという感覚でした。

高原さんも是非またやりましょうというので、今後またデュオでのライヴを定期的にやっていけたらと思っています。