2012年6月24日日曜日

第一回“JIZAIKAN”


第一回“JIZAIKAN”improvised G-sounds~ Duo×6
4人のギタリストによるデュオ即興演奏

勉蔵 (guitar) from 何が欲しいんだ?
冨田秀康 (guitar) from 台風の目
SEIDO (guitar)
吉本裕美子 (guitar)

2012年6月24日(日)
5:30pm 開場 6:00pm 開演

チャージ 1,000円 + 1ドリンク

Studio80 スタジオ・オッタンタ
http://studio80.org/
JR京浜東北線/東急多摩川線・池上線 JR蒲田駅東口より徒歩約5分
京浜急行本線 京急蒲田駅西口より徒歩約6分
大田区蒲田5-7-6 三池ビル2F
Tel. 03-3738-0080
E-mail: info@studio80.org

即興者のための定期イベント“JIZAIKAN”


表現者は自由になるためにしばしば即興という手法を使う
自由になるということは自分自身をも超えた結果を導き出す機会に出会う
またよき共演者との共同作業は想像を超えた結果に到達することもある
即興は自分が自分であることを確認するための大事な作業である
即興への執着は自由への拘りである

企画制作:JIZAIKAN

SEIDOさんが新しく立ち上げた即興演奏の企画“JIZAIKAN”にお招きいただきました。総当たりでギターデュオ6セッション行うとのことです。SEIDOさんはオープンリールなどのアナログ機器を駆使したパフォーマンスをされていますが、この日は改造ギターを演奏するそうです。冨田さんはダンスの椎名利恵子さんとのデュオ「台風の目」でおなじみ。勉蔵さんは「何が欲しいんだ?」というかっこいいバンドのギタリスト。全員初共演ですが、とても楽しみな企画です。



当日は、6通りのデュオの組み合わせを書いた紙を、その都度お客様にくじ引きのように引いていただくという方法で出演順が決定されました。

吉本裕美子×冨田秀康 YouTube
冨田秀康×SEIDO YouTube
勉蔵×SEIDO YouTube
休憩
勉蔵×冨田秀康 YouTube
吉本裕美子×SEIDO YouTube
吉本裕美子×勉蔵 YouTube

冨田さんは4人の中で唯一エフェクターを使わない派。エフェクトやや控えめのつもりで共演に望みました。SEIDOさんとの共演は逆に思い切りノイズ合戦に。勉蔵さんもかなりエフェクターを使うタイプで、ノイズというよりはエグイおもしろいサウンドが出てくるので、ここではわたしは得意のE-Bow使用。エレクトリック・ギター4人というのは気楽で楽しくてよかったです。

2012年6月17日日曜日

Fragments vol.9

『Fragments vol.9』

長沢哲 (drums, percussion) ソロ
吉本裕美子 (guitar) ソロ
長沢哲 (drums, percussion) + 吉本裕美子 (guitar) デュオ

2012年6月17日(日)
7:00pm 開場 7:30pm 開演

チャージ 2,000円 + 1ドリンク

Cafe FLYING TEAPOT
http://www.geocities.jp/flyingteapot1997/
西武池袋線江古田駅北口より徒歩3分
有楽町線新桜台駅2番出口より徒歩5分
都営大江戸線新江古田駅徒歩10分
練馬区栄町27-7 榎本ビルB1 tel:03-5999-7971

長沢哲さんの月例企画『Fragments』にお招きいただきました。Cafe FLYING TEAPOTに出演するのは、昨年の震災直後、3月17日以来です。長沢哲さんは福島県出身。Fragmentsというタイトルには「あの日に壊れたものの破片を拾い集めて新しい何かを形作る、そして、自分自身もそれら破片のひとつなのだ」という思いがこめられているようです。吉本ソロ、長沢ソロ、最後にデュオで演奏します。



北里義之さん(音楽批評家)がライヴ評を書いてくださいました。

長沢哲さんは2002年ごろから共通の知人が荻窪でやっていたカフェ・ギャラリー「ひなぎく」で即興演奏のソロライヴをやっていて、よく足を運んでいました。それ以前にも美術館やギャラリーなどのパフォーマンスでいろいろなミュージシャンの即興演奏を聴く機会がありましたが、当時のわたしはそれほど即興演奏に親しんでいたわけではありません。長沢さんはギタリストの小沢あきさんと自作の曲を演奏するユニットでもライヴをされていましたが、曲であるとか即興であるとか、わたしはそういうことはほとんど意識せずに聴いていたと思います。とはいえ、即興演奏に親しむようになったきっかけが長沢さんのライヴだったのは間違いありません。

長沢さんは震災後にはじめた月一の企画『Fragments』で毎回ソロ演奏をされています。ゲストはその時によってソロだったり2~3人のユニットだったりして任されているのですが、せっかくの機会なのでわたしもソロで出演することにしました。

最初はわたしのソロ、荒っぽい部分は多々ありましたが迷いなくよどみなく30分弾ききりました。長沢さんのソロ、ミニマルにシンバルの響きと余韻をじっくりと聴かせる場面もあれば、きちんとチューニングされたドラムでメロディアスなフレーズを叩いたり、鉄筋を奏でたりする場面もあり、絶妙な間合いのとり方でなんともいえない心地よさに包まれました。

そして最後に長沢さんとのデュオ。基礎的な演奏能力などはとても長沢さんには及ばないのですが、それでも今回はお互いに演奏の流れを紡ぎ合っていくことができたというか、バランスもとれて良い共演ができたと思います。繊細な長沢さんの演奏スタイルとの共演でありながら、最後はロックな歪んだ音でギターソロ(?)を弾きまくるような展開になったのは自分でも意外。そんなことも含めて、いやそんなことがあるからこそ即興演奏はおもしろいです。